最新牧師コラムの記事一覧

05/28

 復活のイエスは弟子たちの目の前で天に昇って行った、と聖書は語ります。雲の彼方に消える姿を見上げて呆然とするのは当然でしょう。しかし天使たちは問いかけます。なぜ天を見上げているのか。イエスが地上を去ったからには残された者たちがイエスの仕事を引き受けるべきではないか。ただ再臨の時を待つのではなく、イエスの不在が意味するところをしっかりと受け止めるべきではないかと。肉体を伴ったイエスはもはやいないという現実は、教会がイエスの手足となり、耳や口となって働かなければならないことを意味しているはずです。とても代理はつとまりませんが、その働きの万分の一でも引き受けて担うことがイエス昇天後の教会の使命です。目に見えぬイエスが共にいると信じる信仰が今こそ問われています。

復活節第7主日(昇天後主日) A年
 使徒言行録 1章(1~7), 8~14節
 第47編
 ペトロの手紙一 4章12~19節
 ヨハネによる福音書 17章1~11節

05/21

 悪にもって悪を返さず善いことに熱心であれ。立派で正しい生活をなどできはしない、と考えるかもしれません。もちろん人間ですから欠点はあるはずです。それでも、職場や学校、地域で信頼され必要とされる存在となることはできるはずです。仕事ができるとか役に立つということではなく、皆に親しまれる存在と言えばいいでしょうか。有能でも尊大で怖い人がいます。親しみやすくても影で悪口を言いふらす人もいます。妬んで足を引いたり密かに弱い者いじめをしたり...。もし誰かに、あの人には嫌な思いをさせられたことがない、と言ってもらえるならどんなに素晴らしいでしょう。そして穏やかに希望について語ることができるなら、わたしたちは祝福を受け継ぐものとなることができるはずです。

復活節第6主日 A年
 使徒言行録 17章22~31節
 第148編7~14節
 ペトロの手紙一 3章8~18節
 ヨハネによる福音書 15章1~8節

05/14

  「御父をお示しください」と願ったフィリポに対するイエスの答えです。別の所でイエスは「木は、それぞれ、その結ぶ実によって分かる」(ルカ6:44)と言っています。言葉と実際とが同じであれば「名実ともに」真実ですが、言葉だけで理解できないときは事実を確かめることで納得がいくもの。「百聞は一見に如かず」です。教会が正しい方向にむかっているかどうか、聖書を知る人なら誰の目にも明らかなはずです。一見そうは見えなくても実は真実だということもあるでしょうが、複雑な説明や知識がなければ理解できないようなものはホンモノではないでしょう。優しさ、愛情、謙遜、勇気、忍耐、犠牲、赦し...、聖書が示す徳目が「業そのもの」として実践されている教会を見て、人は神の愛を知ることができるはずです。

復活節第5主日 A年
 使徒言行録 17章1~15節
 詩編 66編1~8節
 ペトロの手紙一 2章1~10節
 ヨハネによる福音書 14章1~14節

05/07

 使徒たちは「祈りと御言葉の奉仕」に専念し、それ以外の実践的な奉仕活動はステファノのような人々に分け与えられました。これが執事職の起源です。どんな組織でも役割分担が必要で人にはそれぞれ得意分野がありますが役割に優劣は無いはずです。使徒たちは「食事の世話」ではなく「祈りと御言葉の奉仕」に専念していますが、イエスの務めは人々とともに食事をしたり貧しい人々や病人の世話をすることだったのですから残念です。

 聖公会の執事職は、街の声を教会に伝えること、人々の暮らしの中から教会としての優先課題を抽出して宣教計画を提案する実践的職務です。執事が司祭になり司祭は執事職を含んでいると考えられています。それは執事職こそがイエスご自身の姿にもっとも近い働きだと考えられているからです。

復活節第4主日 A年
 使徒言行録 6章1~9, 7章2a, 51~60節
 詩編 23編
 ペトロの手紙一 2章19~25節
 ヨハネによる福音書 10章1~10節

04/30

 旧新約聖書に繰り返し登場する「恐れるな」という言葉は、聖霊による賜物の中でもっとも大切なものの一つです。善悪を知り、不正を憎み、弱い立場の人とともに生きる心を持っていても、わたしたちは何かを恐れて実際の行動に踏み出せないことがあります。必要なのは、知識や愛の心ではなく勇気です。神が共にいてくださるという確信はわたしたちに勇気を与えます。神の臨在、聖霊による励ましを実感しながら、それでもまだ恐れて立ちすくんでいるとすれば、わたしたちにとって信仰は何でしょうか。パウロならそれを「騒がしいどら、やかましいシンバル」と言うことでしょう。世間体、うわさ、陰口を気にして自分らしさを見失うのは愚かなことです。共にいてくださる神は人間の弱さを知り赦しを与えてくださる方ではありませんか。

復活節第3主日 A年
使徒言行録 2章14a, 36~47節
詩編 116編12~19節
ペトロの手紙一 1章17~23節
ルカによる福音書 24章13~35節

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