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 日本の上座は、部屋の奥で床の間に面した席になります。ユダヤの上座は、聖書訳では上席と表現しています。日本の上座とは位置が異なり、台所の近くに位置して、料理がいちばん最初に届く席になります。日本的には下座になってしまいますが、その席に横たわりながら食事をします。日本では食べた後に寝ころぶと何とやらですが、ユダヤでは食事そのものが横になって肘をついて食べるスタイルの食事風景なのです。

 イエスは、招待客が上席を選ぶようすを見て、婚宴のたとえ話をされました。婚宴は神の国の食事にたとえられます。婚宴である神の国の食事に招かれた人は、上席に着いてはならないと言われます。その人より身分の高い人が招かれていて、末席に着くように言われるかもしれないからです。

 むしろ、末席に座っていて「もっと、上席に進んでください」と言われたほうが、面目を施すことになる。そして、高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められると言われました。身分の高い人とは、へりくだっている人です。そのような人が上座に進み、面目-栄光-を施すのです。

 その後、イエスは招いてくれた人にも、返礼のできる友人などではなく、返礼のできない貧しい人たちなどを招きなさい。そうすれば、あなたは幸いである。神の国の到来の時、神があなたに返礼してくれるであろうと言われます。

 自分から高ぶって人の面前で上座に着いたり、返礼できる人たちだけを招いたりするのは欺瞞です。また、神からの報いを期待して、へりくだりを装って末席に着いたり、返礼できない貧しい人たちを食事に招くのも偽りです。神が報いてくださるか、そうでないかは、神ご自身が決められることです。
 
 人に見せようとする生き方より、神に見ていただいていることを確信して生きることのほうが、必ずや充実した生き方になるのです。

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