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 洗礼者ヨハネは、牢の中に捕らわれています。ヨハネは領主ヘロデに、自分の兄弟であるフィリポの妻ヘロディアと結婚するのは律法違反であると断言しました。領主であるヘロデに、あなたは律法を犯しているとはっきり言いました。しかし、権力を持つ者は、わたしは間違ったことをして律法を犯してしまったとは決して言いません。逆に、告発したヨハネを牢に入れ、ついには首をはね殺してしまいます。

 ヨハネは、神が与えられた律法を守ることが正しいことであり平和になることだと信じています。律法を犯す者、守ることのできない者は罪人と言われます。彼らは共同体から排除されました。ヨハネは、律法を守り決して罪を犯してはならないと信じていましたので、イエスが厳しい裁きをしないことを知って、来るべき方はあなたなのですか。それとも、ほかの方を待たなければなりませんかと自分の弟子たちを送って尋ねさせました。

 イエスは「行って見聞きしていることをヨハネに伝えなさい」と言われます。それは、ヨハネが罪を犯した報いであると思い込んでいた人々-目の見えない人、足の不自由な人、皮膚病の人、耳の聞こえない人、死者、貧しい人-は福音によって生かされているのです。律法を守れない罪人に厳しい裁きがくだされるのではなく、逆に彼らの上に神の恵みが満ちあふれるのです。

 洗礼者ヨハネは、主の道をまっすぐに正しく整えるために来た預言者の中でも預言者以上の者です。しかし、イエスは裁きではなく、律法を守れない小さな人々を大切にする愛することによって主の道を正しく整えるのです。

 天の国は、裁きではなく愛(他の人を大切にする)によって包まれます。天(神)の国につながる最も小さな者でも、ヨハネよりは偉大なのです。神に立ち返る者は誰でも赦されます。クリスマス、御子の誕生はそのためにあるのです。

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