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 主イエスの誕生物語はマタイとルカだけですが、記述はそれぞれに異なります。ルカでは、マリアとヨセフは初めからナザレの町にいます。マリアを中心にして誕生物語が記されています。マタイでは、ヨセフとマリアは最初からベツレヘムに住んでいて、ヘロデ王の殺害を逃れるためにエジプトに避難した後にナザレに住むようになりました。マタイでは、ヨセフを中心にして描かれています。

 いずれにしても、二人別々ですが幼子の名前をイエスと名付けなさいと言われているのは同じです。ただし、マタイのほうでは、イエスは自分の民を罪から救うからであるとイエスの名前の意味を述べています。イエスは「主は救う」です。イエスは民の罪を救われます。

 マタイだけが記述している名前として「インマヌエル」があります。「インマヌー」は「我々と共に」であり、「エル」は「神」です。「インマヌエル」は「神は我々と共におられる」という意味のヘブル語です。新約聖書ではここだけです。旧約聖書のイザヤ書7:14「見よ、おとめが身ごもって男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ」をマタイが引用しました。ユダのアハズ王が窮地にあった時、イザヤが預言した中の言葉です。

 二人が一緒になる前に、マリアが聖霊によって身ごもったことを知ったヨセフは正しい人であったので、マリアの妊娠を表ざたにして困難な目に遭わせるよりは縁を切ろうとしました。正しい人とは、律法に正しくあろうとしただけでなく、マリアに対して思いやる心を持った人です。

 二人が窮地にあってどのようにしたら良いか分からない状態であった時、インマヌエル預言がされたのです。どんな時でも、いやどうしようもない時だからこそ、「神はわたしたちと共におられる」のです。わたしは「もう一人じゃない」、いつも神がわたしと、わたしたちと共にいてくださるのです。

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