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 A年の福音書であるマタイによりますと、ヨセフとマリアはナザレの住民ではなく、初めからベツレヘムに住んでいたように記しています。ヨセフの夢に天使が現れて幼子の誕生を告げます。天使は、幼子が生まれたらイエス(主は救われる)と名付けなさい。それは、預言者イザヤのインマヌエル(神は我々と共におられる)預言が実現するためであると言います。

 幼子イエスはベツレヘムに生まれます。聖家族は三人の博士(占星術の学者)たちを迎えた後、再び主の天使がヨセフの夢に現れ「起きて、子どもとその母親を連れて、エジプトに逃げ」とヘロデ大王の刺客の手から逃れるように知らせます。

「わたしはエジプトからわたしの子を呼び出した」(ホセア書11:1)という預言は、大預言者モーセがエジプトに生まれ重労働に苦しむ同胞を助け出したことを思い出させ、またヘロデ大王の虐殺は、ヨセフを知らない新しいファラオがイスラエルの生まれたばかりの男の子を殺すように命じたこと、そしてそれを逃れた幼子モーセを思い起こさせます。

 ヘロデ大王が死ぬ(紀元前4年)と、また同じようにエジプトにいるヨセフの夢に天使が現れ「起きて、子どもとその母親を連れて、イスラエルの地」に行きなさい。命をねらっている者どもは死んだと告げます。しかし、ユダの地は、残虐な父親ゆずりのアルケラオが支配していたので、ガリラヤのナザレに行き住むことになりました。「彼はナザレ(ナゾライオス)の人と呼ばれる」という預言が実現するためであったからです。

 この預言はここだけですが、イエスは若枝(イザヤ11:1)であり、残りの者(イザヤ37:31,エレミヤ31:7)であるというユダヤの信仰によるものです。ナザレは蔑まれた地(ヨハネ1:46,7:41,52)でした。蔑まれ小さく貧しくされた地だからこそ救い主イエスがともにおられるのです。

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