最新牧師コラムの記事一覧

05/07

 使徒たちは「祈りと御言葉の奉仕」に専念し、それ以外の実践的な奉仕活動はステファノのような人々に分け与えられました。これが執事職の起源です。どんな組織でも役割分担が必要で人にはそれぞれ得意分野がありますが役割に優劣は無いはずです。使徒たちは「食事の世話」ではなく「祈りと御言葉の奉仕」に専念していますが、イエスの務めは人々とともに食事をしたり貧しい人々や病人の世話をすることだったのですから残念です。

 聖公会の執事職は、街の声を教会に伝えること、人々の暮らしの中から教会としての優先課題を抽出して宣教計画を提案する実践的職務です。執事が司祭になり司祭は執事職を含んでいると考えられています。それは執事職こそがイエスご自身の姿にもっとも近い働きだと考えられているからです。

復活節第4主日 A年
 使徒言行録 6章1~9, 7章2a, 51~60節
 詩編 23編
 ペトロの手紙一 2章19~25節
 ヨハネによる福音書 10章1~10節

04/30

 旧新約聖書に繰り返し登場する「恐れるな」という言葉は、聖霊による賜物の中でもっとも大切なものの一つです。善悪を知り、不正を憎み、弱い立場の人とともに生きる心を持っていても、わたしたちは何かを恐れて実際の行動に踏み出せないことがあります。必要なのは、知識や愛の心ではなく勇気です。神が共にいてくださるという確信はわたしたちに勇気を与えます。神の臨在、聖霊による励ましを実感しながら、それでもまだ恐れて立ちすくんでいるとすれば、わたしたちにとって信仰は何でしょうか。パウロならそれを「騒がしいどら、やかましいシンバル」と言うことでしょう。世間体、うわさ、陰口を気にして自分らしさを見失うのは愚かなことです。共にいてくださる神は人間の弱さを知り赦しを与えてくださる方ではありませんか。

復活節第3主日 A年
使徒言行録 2章14a, 36~47節
詩編 116編12~19節
ペトロの手紙一 1章17~23節
ルカによる福音書 24章13~35節

04/23

 イエスがそうであれば、わたしたちも死に支配されたままでいることはありえません。これは死なないことではなく「死に支配されない」ということです。悪意ある人間にひどい目に合わされる、しかし自分が愛され尊敬を受けるべき存在として生きることは可能です。加害者を憎み続ければ加害の事実に支配されたままになってしまいます。自然の営みの一つである当然の死ですらわたしたちを支配できない、それが復活信仰です。嫉妬、やっかみ、憎しみ、恨み、悲しみ...。わたしたちはそれらを避けることができない弱い人間ですが、それらに支配されない自由さと真の強さを神は与えてくださいました。罪人ですがわたしたちを支配しているのは神です。

復活節第2主日 A年
 使徒言行録 2章14a, 22~32節
 詩編 111編
 ペトロの手紙一 1章3~9節
 ヨハネによる福音書20章19~31節

04/17

 キリストとともに死んだ者だけがキリストとともに復活させられる、ということです。現実的なことではなく霊的なこと、信仰上のことがらとして理解することなら可能ですがそれだけではいけないと思います。手紙の著者は「地上のもの」をひどく嫌っていますが、わたしたちの日常は「地上」の日々であって、それを無視して気持ちだけ「天上」に上ってしまうなら単なる現実逃避になってしまいます。見える現実に支配されず見えないものに希望をかけて生きることがキリスト者の姿と言えるでしょう。不条理な現実に絶望せず、自分の弱さに落胆せず、「キリストと共に神の内に隠されている」(3節) 復活の命にあずかっている喜びを分かち合いたいものです。

2017年4月16日 復活日 A年
使徒言行録 10章34~43節
コロサイの信徒への手紙 3章1~4節
ヨハネによる福音書 20章1~18節

04/09

 これは「荒野の誘惑」の続きです。イエスは特別な力で人々を助けてきましたから、逮捕や裁判から逃れることはできたはずです。自分に不利な証言を論破することも、大祭司やピラトを説き伏せることもできたに違いありません。福音書の物語は、イエスにそれ以上の力があることを存分に示しています。イエスは自分が助かろうとは思わずあえて死を選んだのか。それとも、イエスの能力は他者を救うためのもので自分のためには使えないものだったのか。苦しみや死を避けようとしないイエスの姿は多くの人の理解を超えることかもしれません。しかし、自分のために祈る時と誰かのために祈る時、どちらが真剣な祈りになるかなら、わたしたちにもわかるはずです。

復活前主日 A年
イザヤ45:21-25 または イザヤ52:13-53:12
フィリピ2:5-11
マタイ(26:36-75), 27:1-54, (55-66)

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